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複雑な医薬品の課題を解決
薬事日報 / 2025年7月2日発行
複雑な医薬品の課題を解決
グローバルCDMO企業
ホビオンは、1959年にポルトガルで創業したグローバルな医薬品開発製造受託(CDMO)企業。全世界で約2400人の従業員を擁し、世界各国で原薬、医薬品中間体および医薬品の包括的なサービスを提供している。特に日本はホビオンのグローバル戦略において大変重要なポジションを担っており、2017年には大阪市に日本法人を設立した。今後更に体制強化や人材のリクルーティングなどの投資を積極的に行っていく方針。
同社は、リスボンとニュージャージーの開発拠点を中心に、複雑な医薬品の課題に合わせたソリューションを提供。その革新的な技術と顧客中心の統合的なアプローチで世界的に多くの顧客に認知されている。化学合成、粒子設計、製剤開発における最先端の能力を活用し、医薬品のライフサイクル全体を通じてパートナー企業をサポートしている。
特に、経口医薬品の溶解性とバイオアベイラビリティを高めるための重要な技術である医薬品噴霧乾燥(スプレードライ)分野では、世界的なリーダーとして認知されている。グローバルな製薬企業の売上上位20社のうち18社と連携し、過去8年間においては毎年米FDAにより承認された全新薬の2%から10%の製品に関与している。
又、近年注目を集めている粉末からの錠剤化を迅速化する安全なプラットフォームである連続打錠受託製造技術は、最適化されたプロセス制御と製造設備により開発段階と商業生産の両方を通じて一貫した製品品質と安定的な供給体制を構築している。
製造拠点はリスボン・ニュージャージー・コーク・マカオにあり、厳格な国際基準と各国の規制に則った運用を徹底。品質、安全性、環境保全への高い水準を維持している。さらに、現在大規模なプロジェクトとして、ポルトガルのリスボン近郊に新しいHovione Tejoキャンパスを建設中で、2027年度中の稼働を目指している。42ヘクタールの広大な敷地には、最初に粒子設計技術用と最終製剤用の2つの生産棟が設置される予定。この施設の稼働により、グローバルな製造能力が飛躍的に拡大する。
また、同社は日本市場が医薬品分野において、革新と卓越性を持つ中心的な存在であると認識し、日本の市場ニーズに対応した持続可能なパートナーシップを構築する構えを示している。今後の展開について京山裕賢氏(日本法人代表取締役社長)は、「信頼性重視、長期投資の文化を原動力に、日本における技術提供と顧客中心のサービスを継続的に向上させることを目指している。そして関連する医薬品プラットフォームにおけるグローバルリーダーシップの確立と、オーダーメイドの革新的なソリューションの提供を両立させたい。ホビオンは日本のパートナー様の高い基準と期待にシームレスに対応しながら、日本の製薬業界の発展に貢献することが出来る」とメッセージを送る。
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